小児用肺炎球菌ワクチン(プレべナー)が接種可能になりました。
待望のワクチンが2月末から日本でも認可され、生後2か月~9才までに接種できます。
肺炎球菌て何だろう?
子供に感染する細菌で日常的には中耳炎、気管支炎、肺炎の原因菌ですが、時に細菌性髄膜炎や、敗血症を引き起こし多くの子供が死亡しています。
インフルエンザ菌感染(最近ヒブワクチンで予防出来ます) と共に細菌感染症の主な原因で、それらは薬剤耐性菌のため治療が困難となっています。
病気を予防するには?
ワクチン接種が最も効果的な治療です。お薬が効かない感染症は体の抵抗力を高めるのが 最大の予防であり治療です。成人用の肺炎球菌ワクチンは以前から有りましたが、今回7種類の血清型を混合した小児専用のワクチンが我が国でも承認され接種可能となりました。
安全性は大丈夫?
10年前に開発され世界97カ国で使用され、定期接種されています。
WHOの推奨ワクチンで小児科医待望のワクチンですが、その有効性は髄膜炎に対し97,4%です。
(接種後の抗体保有率は97,0~100%)
副作用(副反応)は従来のワクチンと同等で、接種部位の腫れが最も多く見られますが、 数日で改善すると報告されています。
接種スケジュールは?
生後2か月~6か月までは4回接種(3回目までは毎月接種で、追加免疫として1年後に)
生後7か月~12か月未満は3回接種(2回目までは毎月接種で、追加免疫として1年後に)
生後12か月~24か月未満は2回接種(2回目は60日以上の間隔で接種)
2才~9才未満は1回接種
接種料金は1回10000円です。
予約は電話 03-3688-8600 でお願いします。
ヒブ(Hib) ワクチン は4月より助成されます。
江戸川区では1回4000円の助成が得られる事となりました、接種票を持参ください。
接種待ちは以前より解消されましたが、未だ5,6か月程度の待ち時間です。
Hibワクチンについてはこちら
2010年3月13日
カテゴリー:予防接種